こんにちは!
清水ヴァイオリン教室(狭山市)の清水英理子です。
今日は、フルサイズ(4/4)のヴァイオリンの選び方について、少しご紹介したいと思います。
ヴァイオリンの名前と年齢
ヴァイオリンの中を覗くと、英字と、数字が書いてあるラベルが貼ってあります。
これは、何だかわかりますか?
そのヴァイオリンを作った製作者と、完成した西暦が書いてあります。
そのラベルを見れば、何という楽器(製作者)なのか、又、そのヴァイオリンが、何歳なのか(何年に作られたか)がわかります。
それらが分かれば、自分でネット等で相場や、特徴が調べられますよね。
ただし、ラベルと楽器が、必ずしも一致しない場合がありますので、気を付けましょう。
中級位までの楽器ですと、例えばラベルがなくても、偽物かな?と思っても、いい音の楽器なら、そんなに問題はないと思いますが、高価な物は、鑑定書がちゃんと付いている物が良いと思います。
オールドヴァイオリンとモダンヴァイオリン
ヴァイオリンの弓は、ヴァイオリンの音にとても影響しますが、消耗品です。
ヴァイオリンは、弾けば弾くほどに音が深くなったり、楽器全体が、鳴るようになります。
特に、「オールドバイオリン」と言われる1600年~1800年代頃のヴァイオリンは、非常に高価で、有名なものが多く、実際すごくいい音の楽器が多いです。
あのストラディバリウスも、この年代です。
他には、アマティ、グァルネリ、ロッカ、等。
もちろんこれらは、ピラミッドでいうと、一番上の層になるかと思いますが、他にも、質の良いオールドバイオリンは、たくさんあります。
また、最近は「モダンヴァイオリン」と言われる1900年以降に作られたヴァイオリンでも、良いものがあります。
ヴァイオリンの選び方
ヴァイオリンを購入しようと思われている方は、どのようにして、ヴァイオリンを選ばれますか?
考えられるチェックポイントをいくつかあげますね。
・予算を決める。
ヴァイオリンの良し悪しは、値段と比例します。
・自分の好む音色かどうか楽器の音を良く聴く。
ワインに例えると、赤がいいのか、白がいいのか。
赤でも、ピノ・ノワールがいいのか、それともカベルネ・ソーヴィニヨンがいいのか、等。
・音の発音はどうか
遠くまで音が響くかどうか。
・弾きにくくないか
自分が余計な力を入れずに楽器の音を鳴らせるかどうか。
・楽器の寸法
フルサイズも、小ぶりなものから、少し大きめなものまであります。又、各部位の寸法により、音程がとりにくかったりする場合があります。
・楽器の健康状態
傷やひび割れがないか、又ニスの状態等を確認しましょう。
・楽器自体が美しいか
良い楽器は、見た目も美しいです。
を確認しましょう。
初級~中級位の人は、わりと楽器の音がパンッと出る楽器がいいと思います。
楽器店で、予算を伝えると、いくつかヴァイオリンを出してくれますので、あらかじめ、気に入ったものをいくつか選んで、先生に相談しましょう。
そして、ある程度高額のものをお考えの場合は、先生に予算を伝え、懇意の楽器やさんなどで、探してもらう方法もあります。
高額なものは、楽器の名前(製作者)や値段に捕らわれず、購入する前に一度、300人位入るホールで、弾き比べてみることを、お薦めします。
購入を考えているヴァイオリンの音が、実際にホールでどの様に響くかチェックするためです。
先生等に頼んで客観的に弾いたり聴いたりしてもらうと良いかもしれませんね。
楽器は、人生の伴侶です。
もっと言えば、私なんかは、自分の分身です。
これからヴァイオリンを購入しようと検討されている方々にとって、少しでも質の良い楽器選びの助けになれば、幸いです。
以上、今回は、フルサイズのヴァイオリンの選び方について、ご紹介させていただきました。
清水ヴァイオリン教室(狭山市)
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