こんにちは。
清水ヴァイオリン教室(狭山市)の清水英理子です。
この15年間位で私の中で大きく変わったことがあります。
若い頃は、有名な国際コンクールで優勝することや、上手になること、音楽的かつテクニック的にも素晴らしく演奏すること、人を感動させること、が夢でした。
しかし、年を重ね、色んな経験をし、気づかされたことがありました。
それは、
一言で、「音楽」と言いますけれど、音楽には様々な形があり、そしてそれらは皆、それぞれの持つ意味がある、ということです。
私の祖母は、いつも私の演奏会を聴きに来てくれ、いつも喜んで応援してくれていました。
そんな祖母が、老人ホームに入って、
「えり、ここでヴァイオリン弾いてくれない?」
と頼まれたのです。
今まで、祖母が、デイケア等に通っていた頃も、頼まれた事はあったのですが、私は
「うーん、」
と渋っていました。
しかし、ふと、祖母のいる施設で弾かせてもらおうかな、と思うことがあり、30分位のミニコンサートをしたのです。
すると、私の祖母はもちろんでしたが、聴いてくださったお婆ちゃん、お爺ちゃんが、私の手を握りしめ、涙を流して、
「ありがとう、ありがとう」
と言ってくれたのです。
若い頃、私は、演奏を聴いてくれた人に、
「素晴らしいですね!」
「音楽的ですね!」
「上手ね!」
等と褒められたことは、ありましたが、
「ありがとう」
と言われたことは、あまりありませんでした。
すごく嬉しかったと共に音楽の持つ力というものを感じました。
そして、その後も、友達(尊敬する先輩ヴァイオリニストの協力を得て)との二重奏等、何度か老人ホームで、コンサートを開かせてもらいました。
そして、祖母が亡くなる直前にも、あと1日遅かったら多分私の演奏を聴くことができなかっただろうな、というタイミングで、祖母の部屋に、皆を集めて小さなコンサートを開くことができました。
私の事を、心から応援してくれたことへの感謝が、少しは出来たかな?と思っています。
その後も、友人、知人からのお声掛けで、何回か病院や生徒さんの発表会等でも、演奏させていただきました。
生徒を本格的に教えることを始め、音楽を心から愛する子供達や、大人の方々に接したり、私自身色々な経験を積み、
音楽って何なんだろう?
~人と人を繋いだり、苦しめられたり、幸せを運んできたり~。
なんか、不思議な力があるなあと実感している今日この頃です。
清水ヴァイオリン教室(狭山市)
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